アスベスト解体工事とは?費用が高い理由と補助金の活用方法
今回は「アスベスト解体工事ってそもそも何?」「どうして費用が高くなるの?」という疑問について、分かりやすく解説していきます。
知らずに解体工事を進めてしまうと、思わぬ出費につながることもあるので、これから解体を検討している方はぜひチェックしてみてください。
アスベストとは?
アスベストとは、天然の鉱物繊維で、かつては建築資材として広く使われていました。特に1960年代ごろから、外壁や屋根、内装など、さまざまな場所で利用されていたんです。
なぜ使われていたのかというと、「安くて丈夫」「耐火性・防音性が高い」など、非常に優れた性能を持っていたからです。
しかし、1975年ごろから「健康被害がある」と判明しました。アスベストが含まれる建物を解体すると、その繊維が空気中に飛散し、それを吸い込んでしまうことで、肺がんなどの重大な病気を引き起こすリスクがあるのです。
そのため現在では、アスベストを含む建物の解体には法律による厳しい規制が設けられています。
解体前には事前調査が必要
アスベストが含まれているかどうかを確認するためには、必ず事前調査が必要です。
- 建築当時の資料を確認する
- 建築会社に問い合わせる
- 専門業者に調査を依頼する
こうした方法で、事前にしっかり調べておくことが大切です。「面倒だから省略したい…」という気持ちは分かりますが、健康被害や違法工事を防ぐためにも、きちんと確認しましょう。
アスベスト解体工事の流れ
アスベストが見つかった場合、解体工事の流れは以下のようになります。
- 現地調査
- 施工計画の作成
- 工事の届け出
- 近隣への挨拶
- 配管・配線の撤去
- アスベスト除去作業の着工
- 作業完了・撤去
このように、通常の解体工事よりも工程が多く、慎重に進める必要があります。そのため、規模にもよりますが、数週間以上かかることも珍しくありません。
気になる費用はどれくらい?
アスベスト解体工事には、主に以下の費用が発生します。
- アスベストの調査費用
- 実際の除去・処分費用
これらは建物の規模やアスベストの量、種類によって異なりますが、数十万円から数百万円にのぼるケースもあります。
「そんなにかかるの?」と思われる方も多いですが、ここで朗報です。
補助金制度を活用しよう
実は、アスベストの調査や除去には、補助金が使える場合があります。
これは各自治体が実施している制度で、内容は地域によって異なりますが、以下のようなケースがあります。
- 調査費:上限25万円まで支給
- 除去費:費用の3分の2以内(上限600万円など)
かなり大きな金額が補助される可能性があるので、利用しない手はありません。
ただし、注意点として補助金申請前に工事を始めてしまうと、補助が受けられなくなる可能性があります。
必ず、解体前に自治体へ相談し、制度の内容と手続きを確認しましょう。
まとめ:補助金を活用して賢く解体を
アスベスト解体工事は、健康や法律に関わる重要な工事です。その分、費用も高額になりますが、補助金を活用すれば大きな負担軽減につながります。
ポイントをまとめると…
- アスベストがある建物の解体には、事前調査が必須
- 解体の流れは通常より複雑で、時間がかかる
- 数十万~数百万円の費用がかかる可能性あり
- 自治体の補助金制度を使えば、費用負担を減らせる
解体工事や空き家の処分でお困りの方は、まずはお近くの解体業者や専門業者に相談してみましょう。もし近くに業者がいなかったり、相談しづらいという場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。